寿命の話


先日、便座が折れた。

ばきっ、と爽快に折れてくれたから、何だかハッピーな気分になった・・・、じゃなくて。


十六年も生きてきたが、便座が折れるなんていう、珍事には、いまだかつて出会ったことがない。
我が家は、果てしなく物を大事にする家庭であるから、TVがある日煙を吹いた、なんて日常ちゃめしごとである。しかし、折れたものが便座、だなんて、恥ずかしくてブログに投稿することもできないではないか。

ということで、今日は物の寿命の話。



パナソニックのTVは平均して、五年ほどで買い換えるのがいいらしい。これは確かな筋からの情報なので、多分間違いないであろう。しかし、我が家の母はそのパナソニックのTVをなんと、十九年間酷使している。父と結婚した日に買ったらしいから、母と父との思い出のTVでもあるわけだ。

そんなTVも今ではリビングの隅に追いやられて、いま食卓から一番見えやすい位置ででかい顔をしているのは、シャープのTVでもある。これは買ってまだ十年過ぎであろうか。けれど、すぐに調子が悪くなる。なぜだろう。やはりパナソニック産のTVのほうが、持ちがいい。

電化製品は一度壊れると、「ああ、もういいや」と思って買い換える人も多いと思うが、我が家は違う。なんどもなんども修理を繰り返して、これでもかこれでもか、と酷使する。これが、TV十九年の、長生きの秘訣である。

しかし、TVをどれだけ長く使い続けたかというギネス記録があれば、それを作ってしまいたいくらいすばらしいTVを生み出した我が家であるが、家具のほうはいまいちである。

風呂場の取っ手は、この前壊れた。調味料のが入っている戸棚の取っ手も、だいぶ前に、僕が壊した。和室の障子は、今ではもう、ぼろぼろである。そして、今度の便座事件が、止めだろう。我が家は、崩壊の道を一歩一歩確実に、進んでいるのである。

などと、仰々しく書いてみたが、風呂場の取っ手も戸棚の取っ手も、まだ使える、という理由で壊れたのを放置している。こんな風に、我が家の便座もきっと、「折れてるけど、まだ座れるじゃん」などという軽いのりで、修理されることはないのだろう。


いったい我が家は、どれほど節約すれば、気が済むのであろうか。
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by sinsekaiheto | 2007-01-28 08:31 | 小ネタ・~の話系